· 

生れたときからの戸籍

相続が発生したら、亡くなられた方の生まれた時から死亡までの戸籍を集めなければなりません。亡くなられた方に前婚がなく他に実子がいない、認知した子がいない、養子がいないことなどを確認し相続人を確定する目的ですね。

現在90歳前後で亡くなられる方は大正か昭和初期生れです。それは戦前の民法なので、戸籍の構成が全く違います。江戸時代や明治初期に生まれた方、すなわち被相続人の祖父か祖祖父が戸主や前戸主であり、もちろん手書きで、壱や弐の表示の読みにくい戸籍です。 被相続人の親が分籍したり、戸籍地を変更したり、被相続人が戦後結婚し夫婦単位の戸籍になったりして、少なくとも3通以上の戸籍になるのでしょう。一つ一つ取り寄せ、その前があればその市町村(名称が変わっていることが多い)に電話し、郵便子為替(手数料が高い)を入れて郵送を頼むのですが、結構時間がかかります。

これで遺族の知らない事実が見つかったりすると、どう言えば良いのか、ちょっと緊張しそうです。 

そういえば近年の戸籍はデータ化されていますが、手書きの戸籍のデータベース化って無理なんでしょうかね? 法定相続情報証明があれば不動産登記変更には戸籍書類一式が不要になっているけど、すでにデータベース化されているのではないのかな?金融機関では戸籍書類一式を求められるので二度手間になりそうだから集めているけど、なんかしっくりとしません。