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相続手続きでの金融機関さんの対応

亡くなったことが金融機関が分かると口座が凍結されてしまいます。相続財産は死亡の時から相続人の共有になるので、遺言や遺産分割協議の同意を確認するまで金融機関としては凍結せざるを得ない訳ですね。

でも、どうやって金融機関は預金者の死亡を知るのでしょうか? 市町村へ死亡届を手出すると数日後には戸籍に反映される(除籍となる)こととリンクしているとは思えません。ゆうちょ銀行だけは繋がっているようですが、基本的には相続人が言わなければわからないのでしょう。ただし、近年個人情報保護法によって本人確認が徹底されているので、遅かれ早かればれてしまいます。

問題は有価証券ですね。 毎日値が変わるので死亡日前月、前々月などの月平均の最安値で評価するのですが、証券会社は戸籍を揃えた上で遺産分割協議の同意を求めます(規定書類への相続人全員の実印押印)。 最安値を計算し評価額が確定しないと相続税も確認できず遺産分割がまとまらない場合はどうするのか考えてくれない(思考停止)のは困ったものです。 株式一銘柄だけなら自力でできそうですが、何十銘柄もあればお手上げです。