財務会計の事例Ⅳは苦手です。一次試験も2回、連続40点前後で不合格、今年の一次はぎりぎり60点で一次通過になりました。学生の頃は数学や物理が好きな方だったので理系に進みましたが、実は算数は苦手なんです。
仕事で長年、担当製品の商品計画からマーケテイング・販売、そして毎月・毎週の生産計画とその調整を通じたP/Lばかり(PSIと呼んでいた)に追われていた感じです。その中で、B/SやC/F、資本コストなどは自らの業務範囲として意識することがなかったんです。簿記から苦手意識が発情し、財務分析で辛うじて理解が進んだようなものです。 基本的に事例ⅠからⅢで平均70点を目指し、Ⅳは40点を超えてくれという考えでした。
(1)事例Ⅳの概要:D社は、木材・建材の卸販売企業で、従業員70名、売上50億円、100%出資(連結)の配送会社を有している。3つの事業部から成り、①主力の建材事業部は工務店向け営業だが、建材の価格高騰や中抜き(卸業共通課題)、そして住宅着工戸数の減少により業績低迷。小口配送や非効率性を改善するため、EDI導入をを検討中、②マーケット事業部は建売分譲住宅の販売やリフォームだが、販売不振で赤字。新規事業開発でテコ入れ検討中。③不動産事業部はマンションなどの所有物件の賃貸事業、売上・利益共に安定しているという設定。
建材卸売企業が住宅関連の多角化を進め、有形固定資産が重くなり、棚卸資産が増えれば資金繰りに苦しむ企業なんだろうとすぐに推察できます。
(2)第1問、設問1:△「連結財務諸表、前期と比較して、悪化2つ、改善1つ」
毎年同じパターンの問題。売上総利益率(16.76%)、負債比率(249.49%)、有形固定資産回転率(1.64回)にしたはず。 負債比率でなく、短期安全性の当座比率だったかも? まずい!
(3)第1問、設問2:△、設問1にリンクしており、外したかもしれない
(4)第2問、設問1:〇、これは簡単
(5)第2問、設問2:✖、4,343百万円という数字がメモに残っているが、大原やKECは4,345になっている。なんでかわからない。「利益計画の資料として使うことに重大な問題」?? これはちんぷんかんぷんだった。「異なる収益構造であるセグメントごとの採算性が判断できないこと」という模範解答を見て、なんだそんなことかと気落ちした。
(6)第2問、設問3:たぶん〇、91.49%という数字はあっていたが、計算過程の記載は大丈夫かな?
(7)第3問、設問1:〇、ばっちり正解
(8)第3問、設問2:✖かも?
(a)計算途中まであるが、解答の数値をメモしていない。模範解答は3.03年になっているが。。。
(b)模範解答は12.63百万?
(9)第3問、設問3:✖、白紙でした、何も書けなかった
(10)第4問、設問1:△
(a)メリットは収益の分離と責任の明確化しリスクを分散できること
(b)デメリットは管理コストの増加、人員や資金の活用に制約が出ること、くらいを書いたような気がするが、本当に書けたかかな?
(11)第4問、設問2:たぶん〇、もう時間がなく何を書いたのかまったく忘れました。大手電機メーカー退職前は、2万人社員の大ITサービス関連会社に在籍し、主力サービスの一つであったEDIシステムの概要はだいたい知っていたが、この設問は何を質問しているのか戸惑った。 各工務店とD社間で受発注情報と在庫情報の共有ができる(与件文に書いてあるが)ので、在庫量の適正化と受発注の管理コストが削減により、効率性と収益性のの改善 が期待できる。というようなことを書いたのかな? しかし、雑多な建材だと多品種少量が混ざっており、汚れていたり、商品IDの区別ができない、そもそもIDを付けていないものもある筈(DIYで木材にIDが付いているのを見た事がない)なので、一般にしっかりUCコードを付けた最寄品や買回品を扱う流通業と違って、EDIを導入したからすぐに効率が良くなるものか疑問。 逆に手作業が増えてしまうこともあり得る。
今更、事例ⅠからⅢが平均60点も取れたのか自信がないので、事例Ⅳは何点なのかめっちゃ不安になってきました。 不安というか、来年また2次試験勉強をするのかと考えると憂鬱です。